月経前のストレス

それは女性の生活パターンを妨げるような又は医者に助けを求めるような周期的に起こる様々な症状として特徴づけられます。それは生理の7日から10日前に起こる事が多く、月経の数時間後には消失してしまいます。このストレスはホルモンのサイクルパターンによるものです。

症状は以下の通りです。

行動の症状としては、神経質になり、いらいらする、気持ちの乱れ、かんしゃく、つかれ、ふさぎこみ、です。

不安や動悸、胸部の締め付け感、過呼吸もよく見られます。凶悪な犯罪や自殺もこの時期に行われる事があります。

神経学的な症状は、頭痛、めまい、失神、手や足の感覚異常、心身異常の発作です。

呼吸器症状では、喘息が悪化することもあります。

胃腸症状では、便秘、食欲が増えたり、減ったりして、甘いものが欲しくなります。

その他としては、むくみ、体重増加、腰痛、夜尿、尿量の低下、毛細血管が切れやすくなり、皮膚病が悪化したり、胸の大きさが変わったり、目の症状が出たりします。

主な症状のパターンにより4つのカテゴリーに分けられます。

PMT-A (80%):過剰なエストロゲンに関連した不安や中枢神経系の刺激が多くでます。過剰なエストロゲンはプロゲステロンの欠落やエストロゲンを低下させる能力の欠如(肝機能低下やビタミンBの欠如)により起こります。

PMT-H (60%):腎臓による水分や塩分を溜め込む働きにより、水分過剰(むくみ等)を起こします。

PMT-C (40%):甘いものをほしがるのはインスリンに対する過剰反応です。

PMT-D (5%):過剰なプロゲステロンのためのうつ症状がでます。(黄体期のエストロゲン低下)

病因論的な要素としては、

エストロゲン過剰

プロゲステロンの欠落

水分貯留

低血糖

他のプロスタグランチンの産生の低下

マグネシウムの欠如

プロラクチンの上昇

等があります。

治療様式としては

食事の指示、ストレス管理と薬物による治療が行われます。

ビタミンBやマグネシウムの排泄を促進させる砂糖の摂取を制限します。砂糖はインスリンの分泌を促し結果的に低血糖を起こします。

塩分制限1日3グラム以下にしましょう。

赤肉の制限1日約85グラム以下にしましょう。赤肉は高塩分、高脂肪のためです。

アルコールは1日30ml以下にしましょう。ビタミンBやマグネシウムが破壊されるためです。

カフェイン制限をしましょう。カフェインは不安を増強し、乳腺症になりやすいです。

乳製品の制限をしましょう。それらは脂肪に富みマグネシウムの吸収を阻害します。

全カロリーの30%に脂肪を制限しましょう。

冷たい食べ物を制限しましょう。

体重1Kg当たり1グラムにタンパク質を制限しましょう。

甘草を避けましょう。甘草は水の貯留を促します。

ほうれん草等のシュウ酸はミネラルの吸収を妨げます。

食事の40%まで炭水化物を増やし、緑黄野菜や豆と一緒に食べましょう。これらは繊維やビタミンBを多く含み、糖の吸収を遅らせ血糖の上昇を抑えます。

カリウムが豊富な食べ物を増やしましょう。それは水貯留を防ぎます。ひまわりの種、なつめやし、いちじく、バナナやトマトに入っています。

自然の利尿剤を取って下さい。アスパラガス、パセリやクレソンです。

針治療も役立ちます。

利尿剤や不安を取る薬、避妊薬や対症療法が役立つこともあります。

ビタミンB6、ビタミンEやマグネシウム、カルシウムも効くことがあります。

マツヨイグサoilの様なハーブも有効かも知れません。

家族や配偶者の協力。

カウセリング

結論として、このような症候が存在することを認識することや、必要時に治療を求めたりすることが重要です。その結果、自分自身やあなたの周りの人達が不愉快な思いをする事を避けられます。




     翻訳 日本人会診療所 吉田泰司


この記事に関するご意見、ご感想はFAXまたはE-mailでクリニックまでお寄せ下さい。

FAX 64671298  E-mail clinic@jas.org.sg

ご相談がありましたらクリニックにお越し下さい。