骨粗鬆症

1990年代はじめから、WHOは脆弱性骨折や微細損傷骨折の合併につながる、低い骨密度および微細構築上の悪化のプロセスという見地から、骨粗鬆症を定義しました。年令が進むと骨粗鬆症はより多くなります。閉経後の女性は最もハイリスクですが、より若いすべての世代の女性および男性にも危険性があります。

骨粗鬆症の診断は、骨塩密度(BMD)の測定によります。この検査の利点は、骨折が生じる前に予防策がとれるよう、十分初期に骨粗鬆症を診断できることです。

したがって、以下のような人々はBMDを測定すべきです。

1)高齢者、体重の軽い人、骨折の家族歴のある人、早期閉経者、喫煙者、リウマチなど骨粗鬆症に結びつく疾患を持った人、ステロイドのような薬物投与を受けている人といった、骨粗鬆症または骨折のハイリスクを持った人々。

2)レントゲンで骨の陰影がうすい人、背骨の変形が強い人、過去に骨折の既往がある人。

骨粗鬆症は、背骨をはじめとした様々な部位の骨折の原因となる、大きな身体的障害をもたらす骨疾患です。さらに、骨折が生じるまで多くの場合、ゆっくりと、何事もなく、痛みもでないので、ひとたびおこると身体的、精神的および経済的な点で個人と社会にたいして大きな影響を及ぼします。したがって、後々、障害を被ることのないよう、骨粗鬆症の予防法について知っておくことは重要です。健全な食事の一貫としてミルクなど(表1参照)のようなカルシウムに富んだ食事の適切な摂取を取り入れることによりスタートすることができます。

推奨される1日当たりのカルシウムの健全な摂取量は以下の通りです。

11-18歳男子 1000mg

11-18歳女子 800mg

19歳以上 700mg

カルシウム吸収に影響する栄養素や物質

1) 吸収を助けるもの

卵黄、脂肪に富んだ魚(イワシやマグロなど)などに含まれ、日光浴で作られるビタミンD

牛乳に含まれるラクトース

2) 吸収をさまたげるもの

お茶、コーヒー、ピーナッツなどに含まれるシュウ酸塩

エンドウ、麦ぬか、豆類などに含まれるリン酸塩

日常の運動と一緒にすれば、生涯にわたる健康な骨格に大いに役立ちます。

 

1 主な食物のカルシウム含有量

食物

カルシウム

牛乳 グラス1杯 250
ローファットミルク グラス1杯 320
高カルシウム脱脂粉乳 大さじ3杯 450
ローファットヨーグルト(プレイン) 1カップ 346
ローファットヨーグルト(フルーツ) 1カップ 316
ローファットチーズ1スライス 21-30g 82-200
コーヒー用クリ―マー 小さじ2杯 0
イカン・ビリ(骨付き乾燥) 大さじ2杯 250
イワシ(骨付き)1匹 50g 170
豆腐 1丁 163
大豆(未加工) 1/2カップ 198
豆乳(ビタミン添加) グラス1杯 200
イエローダール(豆) 1/2カップ 171
ほうれんそう 1カップ 185
カイラン 1カップ 284
菜心(チャシン) 1カップ 162
ブロッコリー 1カップ 40
食パン 2枚 90-100
胡麻 大さじ1杯 120
イチジク(乾燥) 5個 280
牡蠣 7-9個 113
1個 28
Pomfret(魚) 1匹 48
チキンウィングフライ 1個 9
クッキングオイル 大さじ1杯 ほとんどなし

日本人会診療所

Dr Yap Ai Lin

大西洋一訳

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