インフルエンザについてのご案内

インフルエンザの世界的大流行に備えましょう

 現在、鳥インフルエンザが世界各所に広がっています。そして、この病気がどのくらいの速さで広がっていくかに関心が集まっています。既にASEAN 諸国の中にも広がりました。今までのところ、この病気は野生の鳥と家禽、及び散発的な人の感染に留まっています。

 もし鳥インフルエンザウイルスが遺伝子変化を起こせば、人から人へ直接、広がっていく危険性があります。そうなると世界的大流行を引き起こします。それゆえ、私たち一人一人が、十分に注意し、準備しておくことが大切なのです。

 この冊子をお読みいただくことで、インフルエンザの世界的大流行の脅威についての理解が少しでも深まり、お示ししたいくつかのステップを実施していただくことにより、皆様ご自身やご家族の方、ご友人や皆様の周りの方々を病気から守る助けになれば幸いです。

 世界的大流行がいつ起こるかを予測することは困難です。だからこそ、準備が必要なのです。いろいろな準備があらゆる政府機関によって既に進められています。しかし、流行を最小限に抑えるためには、市民の皆さんと住民の皆さんの努力がどうしても必要なのです。

 この本の内容は20063月末時点のものです。政府機関によって内容は定期的に更新されます。また情報をどこで調べたらよいかのリストも掲載しました。

(訳者註:20085月の時点でもさらなる改定版は出ていません。現時点で見ても特に重大な矛盾点はないと思われます)

インフルエンザとは?鳥インフルエンザとは?

そして世界的大流行とは?

通常のインフルエンザとは?

 通常の毎年季節的に起こるインフルエンザ(短くして単にインフルエンザと呼びます)は、インフルエンザウイルスによって起こります。症状は、ほかのウイルスのよって引き起こされる普通の風邪より重いものです。結果として、インフルエンザは肺炎を引き起こしたり、高齢者や慢性疾患のある方では死亡することもあります。

インフルエンザの症状は?

 通常のインフルエンザ発熱、頭痛、咳、咽頭痛、鼻水、くしゃみ、体の痛みこれらに加えて、子供では高熱、嘔吐、中耳炎症状は大抵、数日で消えていきますが、咳や不快感は2週間以上続くことがあります。

 肺や心臓の病気をもともと持っている方では、インフルエンザによってもともとの病気が悪くなることもあります。

通常のインフルエンザはどのように広がっていくでしょうか?

 通常のインフルエンザは患者さんがくしゃみや咳をしたり、話をしたりするときに飛ぶ比較的大きなしぶきによって広がっていきます。さらに、そうしたしぶきなどがついてしまった場所を偶然、別の人が触ると、そのしぶきに含まれたウイルスが手に移り、その手で口や鼻を触ることによっても感染が広まります。

 それゆえ、もしあなたがインフルエンザにかかっているなら、あなたの周囲の方々を守るために、マスクをすることが勧められます。

 研究によれば、もともと健康な方がインフルエンザにかかった場合には、最初の症状が出る1日前から、5日後ぐらいまで、他の人を感染させる力があるとされています。ところが、小児や免疫の力が弱い人たちの場合は1週間以上たっていても感染力をもっているとことがあります。

通常のインフルエンザの潜伏期間は?

 感染を受けてもすぐには発症しません。感染を受けてから発症するまでの期間を潜伏期といいます。インフルエンザの場合は通常2日ですが、1-4日ぐらいと考えてください。潜伏期の後、症状が出てきます。

鳥インフルエンザとは?

 鳥インフルエンザは鳥が感染する病気です。それにはいくつかの型があります。

 高病原性鳥インフルエンザは野生の鳥や家禽を襲う大変伝染性の強いタイプの鳥インフルエンザです。そして、最近では、いくつかの国で人にも感染した例があり、亡くなられた方々もいらっしゃいます。

鳥インフルエンザは人にも感染しますか?

 人に感染することはまれです。人に感染した例は、濃厚な接触や鳥の糞便などに直接触れたことによるものです。現在まで、世界保健機構(WHO)の発表によれば明らかな、人から人への感染例はありません。

(訳者註:20084月末の時点では血縁者間での濃厚な接触により感染した例が知られています)

人での鳥インフルエンザの症状は?

 通常のインフルエンザの症状に加えて、目の感染、肺炎その他の合併症があります。

人での鳥インフルエンザの潜伏期は?

 通常のインフルエンザと同じかわずかに長いようです。

鳥インフルエンザに対するワクチンはありますか?

 現在のところ、鳥インフルエンザに対する人のためのワクチンはありません。しかしながら、家禽用のインフルエンザワクチンはあります。通常のインフルエンザに対するワクチンは、鳥インフルエンザには効きません。

 ワクチンはインフルエンザを起こしているまさにそのウイルスの型に適合している必要があります。そのため、新型のウイルスが確認されてからでないとワクチンの生産が出来ないため、完成までに時間がかかるのです。(訳者註:現状では46 ヶ月かかるとされています。)

 鳥インフルエンザH5N1 に対するワクチンは開発されつつありますが、来るべき世界的大流行を起こすと考えられるインフルエンザウイルスに対してどれほどの効果があるかはわかりません。

鳥インフルエンザの治療は?

 抗ウイルス薬(タミフルなど)は、人の鳥インフルエンザに効果があると思われます。しかし、いくつか制限があります。

 効果を発揮するためには、症状が出てから48時間以内に使い始めることが必要です。

 効能は症状を緩和し、病気の期間を短くし、症状の進展を抑えるというものであって、ウイルスそのものを殺すものではありません。

 抗ウイルス薬が効かない型も徐々に出てきているので、薬を使う際には十分注意することが必要です。

 もし、鳥インフルエンザにかかったかなと思われたら、医療機関でご相談ください。

インフルエンザの世界的大流行とは?

 インフルエンザの世界的大流行は、人類がそれまでにさらされたことがない新しいインフルエンザウイルスが現れたときに起こります。そうした新しいウイルスは、通常のウイルスと同様に咳やくしゃみで容易に広まっていきます。

新しいウイルスであるために、人はそれに対する免疫を持っていません。そのため、通常のインフルエンザの時よりも症状が重くなります。

 世界的大流行には波があります。それぞれの波は数週間続きます。それぞれの波での流行は、同時に世界のあちこちで起こります。これにより、多くの人が病気になり、死亡したりして、社会の混乱が起き、日常生活が麻痺し、必要なサービスが機能しなくなります。経済的な損失も生じます。シンガポールのような小都市では、それぞれの波は比較的短期間(6週間程度)と考えられています。

 科学者たちは、現在の鳥インフルエンザが遺伝子変化を起こして新たなウイルスとなり、人へ容易に感染するようになって世界的な流行となることを懸念しています。

世界的大流行はどれくらいひどいものになるのでしょうか?

 今までの世界的大流行に基づいて、世界保健機構では、人口の25から35%が世界的流行の際にインフルエンザに感染する可能性があると予測しています。しかしながら、過去の大流行の際に感染を受けた人たちの多くは、感染しても症状が軽く入院は必要ではありませんでした。

現在のインフルエンザワクチンは、将来のインフルエンザの流行に対して効果があるのですか?

効果はありません。

 しかしながら、世界保健機構は感染した鳥と接触があった人や感染の疑いのある農場の関係者には、通常のインフルエンザワクチンを打つことを勧めています。これは人と鳥のインフルエンザに同時に感染することを避けるためです。同時感染をすると鳥インフルエンザが遺伝子変化を起こして、人から人への感染をする能力を獲得する可能性があるのです。<もしあなたがハイリスクグループだったら通常のインフルエンザワクチンをしてください>というセクションを参照してください

世界的大流行の歴史

 前世紀、新しいインフルエンザウイルスの出現により3回の世界的大流行が起きました。

1918-19: 全世界で2-4千万人死亡

1957-58: 全世界で1-2百万人死亡

1968-69: 全世界で70万人死亡

 このため各国とも鳥インフルエンザに起因した世界的大流行を懸念しているのです。

1918-19年の時の世界的大流行ではシンガポールでは2000から2500人の死者が出ました。1957年や1968年のときには500人以下だったと考えられます。

シンガポールの現状は?

 シンガポールでは今のところ鳥インフルエンザは起きていません。ビジネスや社会活動は通常通りです。

 世界の他の国と同様に、シンガポールは高い公衆衛生基準を維持することにより鳥インフルエンザに対する防御を強めています。

 鶏の中でのインフルエンザの発生などの不測の事態に対応する計画農産物食料獣類管轄所(AVA)(注:訳者の試訳、正式な和名はありません)は、鶏舎で鳥インフルエンザなどの不測の事態が起きた場合に対処できるよう計画を立てています。

 それに加えて、AVA はシンガポールに感染した鶏が入ってこないように予防的措置をとっています。家禽の屠殺は、厳しい条件で屠殺所でのみ行なわれます。

 現在のところ世界のどこでも流行っている地域はありません。しかしながら、シンガポールはインフルエンザの世界的流行に対しての準備対応計画を実行に移しました。

シンガポールはインフルエンザの世界的流行に対して

どのような準備をしていますか?

インフルエンザの世界的大流行に対しての準備対応計画

 多くの関係機関と一致協力して、シンガポール厚生省(注:Ministry of Health の訳、正式な和名はありません)は、シンガポール人とシンガポール訪問者のために、インフルエンザの世界的大流行に対する準備対応計画を立てています。

この計画の目的

1.社会、経済の混乱を最小限にするため、必要な公共サービスを維持すること。

2.インフルエンザ確定例に対して治療をすること。

3.国内における感染の広がりを抑えること。

警戒レベル

 シンガポール厚生省は、疾病発生対応システム(DORS)と呼ばれる危険への対処方法を採用し、色で示すこととしました。警戒レベルは安全なほうから、緑、黄色、オレンジ、赤、黒となります。20063月の時点では警戒レベルは緑です(訳者註:20084月の時点でも緑)。これは、世界的大流行の脅威は低いことを意味しています。本当に大流行が起きたら、警戒レベルに応じて政府が必要な措置をとることになっています。

 警戒レベルについての詳細や現時点での警戒レベルにつきましては、ウェブサイト www.flu.gov.sg を参照してください。

公衆衛生的予防措置

 大流行が実際に起こっているときでも、公衆衛生的サービスを維持するためにあらゆる努力をされることになっています。いくつかの重要な手段は既に準備が整っていて、いつでも実施できます。

そうしたものには

1.疾患の調査と対応能力

2.必須の公共サービスを維持すること(医療、電力や水の供給など)

3.インフルエンザ様の症状がでた患者さんを治療するための十分な抗ウイルス薬の備蓄(政府は鳥インフルエンザに感染した患者さんを治療するため及び、大流行時に必要欠くべからざるサービスに従事することになる医療従事者や国家の緊急時に対応する部署(警察、SCDF,SAF,)のスタッフが、大流行時の最中にも機能するように、十分な抗ウイルス薬を既に備蓄しています。)

4.医療施設や職場、コミュニティーのなかで、感染者との接触を最小限にするため、感染制御措置や隔離措置がとられます。

5.輸入例をいち早く発見するために、入国者の体温を測るなどの水際での制御手段がとられます。

 これらについての詳細は、シンガポール厚生省ウェブサイト www.moh.gov.sgをご参照ください。

検疫と隔離

 検疫は、感染源に曝された人を自宅やその他適切な場所に隔離することも意味します。

シンガポールの検疫システムは、SARS の時に発展しました。同様なシステムがインフルエンザの大流行時にもとられます。検疫は、実行可能なかぎり、感染をコントロールするために有効であると考えられる限り続けられます。

 感染者と接触したと考えられる方は、家庭検疫令(HQO)に従って5日以上(訳者註:7日間は必要と考えられます。INFLUENZA PANDEMIC READINESS AND RESPONSE PLAN MAY2007 参照)、自宅から出ないようにしてください。自宅での隔離が適切でないと考えられる方には、他の適切な施設を提供します。

インフルエンザの世界的大流行は、シンガポールでの生活にどのよう

な衝撃を与えるでしょうか?

 インフルエンザの大流行は、シンガポールでの生活の様々な分野に影響を与えます。例えば、病気そのものや移動の自由が制限されることにより労働力が減少します。不測の事態に備えるべく、大流行時でも必須のサービスが機能するように計画が進んでいます。

医療サービス

 インフルエンザの大流行は、医療機関に重い負担を強います。それは単純にインフルエンザの患者数が増えるからだけでなく、インフルエンザに医療従事者自身がかかるなどの理由で、労働力が減ることやその他の混乱が考えられるからです。   

 これはそのほかの比較的緊急でない疾患の対処が遅くなることを意味します。緊急でない疾患の対処は、医療関係者への重い負担と、労働力そのものの供給にも限界があることから遅れることになるでしょう。

ビジネス

 インフルエンザの大流行は、様々な面で仕事に影響を与えます。まず、第一に労働力そのものが影響をうけます。労働日数も減少します。第二に、仕事場ではもっと厳重な予防措置が必要になります。これは混乱や不便さを招きます。第三に、顧客が、特にサービス部門で減ることでしょう。流行が大きくなれば、産業によっては一時的に休止を余儀なくされることでしょう。

 ビジネスの世界での世界的大流行への備えについては、“職場での予防措置は?”の章を参考にしてください。

教育

 ある限られた地域で急速に感染が広がる危険がある場合には、学校、幼稚園、ケアセンター、その他の特殊学校などは感染を最小限に食い止めるために、休校となります。学校がある程度の長期にわたって閉鎖せざるを得なくなったときには、教育省が家庭での子供たちでの教育を助けるべく学校と協力して活動を行ないます。

公共交通機関

 大流行は、公共交通機関の利便性にも影響を与えます。スタッフが病気になり欠勤すると考えられるため労働力不足となると考えられるからです。バスや電車に乗るために長時間待たなくてはならなくなります。通勤、通学には余計な時間がかかることを予想しておく必要があります。また、大変な間雑が予想されるため、可能ならば、バスや電車が込み合う時間を避けるようにしてみたらよいでしょう。

私や家族はどんな予防措置をとったらいいのですか?

 この章の予防措置は、大流行の時だけでなく普段でも行なっていただけます。

清潔にしましょう

 手を水と石鹸で十分に頻回に洗いましょう。このガイドの末尾に“ミニガイド1、手の正しい洗い方”をご参照ください。

家庭や公共の場を清潔に保ちましょう。

 ものの表面がつば、痰、粘液、吐物、などで汚れたときには、50倍希釈した漂白剤で洗浄、ふき取ってください。(漂白剤1 に対し、50倍の体積の水を加えてください。)金属製のものの表面はアルコール(70%イソプロピルアルコールまたは60%エタノールなどです)できれいになります。これはさびを防ぐためです。

 共通のお皿から料理を取るときには、自分のスプーンを使わずに共用のスプーンを使いましょう。

 家族の人、特にお子さんやお年寄りに衛生の重要性を教えてください。皆さんは子供たちのよき手本となってください。

社会的な責任を持ちましょう

 咳やくしゃみがあるときには、鼻や口をティッシューでおさえてください。

公共の場所でつばをはかないでください。

 ごみを散らかさないで下さい。使用済みのマスク、ティッシュー、くず、食べ物の残りかす、その他のごみは一旦、袋に入れてから、ゴミ箱に入れてください。

公共のトイレはきれいに使いましょう。

 もしあなたのお子さんが、具合が悪かったり、熱があったら、学校や子供のケアセンターに行かせてはなりません。すぐに病院に行きましょう。

病気の正しい対処法

 もしあなたが、インフルエンザのような症状があるならば、医師に相談してください。医師をいろいろ変えず、一人の医師に見てもらってください。(大流行の時には、インフルエンザの治療は特別に決められたインフルエンザ用のクリニックで、集中して行なわれることになります。このことについては、公共の報道機関などを使ってお知らせします。)(訳者註:警戒レベル赤となりますとFRAME WORK が機能し始めます。これは1400あるシンガポールのクリニックの70%以上、大  

病院などを新型インフルエンザ患者外来治療用に地域ごとに組織化したものです。円滑な治療薬の供給などを中央組織が管理します。患者さんは、FRAME WORK に入っているご近所のクリニックに行けば外来で治療が受けられるようになります。警戒レベル橙までは、基本的には外来治療ではなく隔離入院です。詳しくはシンガポール厚生省ウェブサイト www.moh.gov.sg INFLUENZA PANDEMIC READINESS AND RESPONSE PLAN MAY2007を御参照下さい)

 最近の旅行先やインフルエンザの疑いのある人との接触歴について、医師に正しく伝えてください。

ちゃんと回復するまでは、仕事や学校には行かないでください。社会活動や人ごみに行くことも避けてください。家にいてゆっくりと休養して下さい。屋内の空気の入れ替えも十分に行ないましょう。

 他の人への感染の危険を下げるために、サージカルマスクをしてください。あなたと緊密な接触をする家族や親類の方も感染を避けるためにマスクをして下さい。サージカルマスクは薬局で手に入ります。

 他人との接触は最小限にしてください。寝所や衣類、食器などを共用してはいけません。もし可能ならトイレも別にしてください。

体温を定期的に測ってください。

 薬の使用に関しては、医師の指示に従ってください。

 脱水を避けるために、水分は十分にとってください。そして栄養のある消化しやすい食べ物を食べてください。

患者さんの世話をするときには特別な予防手段をとってください。

サージカルマスクを着用し、少なくとも一日に1回は替えてください。汚れたり、傷がついたら替えてください。

患者さんと接触した後や患者さんがケアを受けているところに行った後には、石鹸と水で手を十分に洗ってください。

患者さんは独立した部屋または場所に隔離してください。

患者さんとは別の部屋または場所で寝てください。

患者さんとの接触はなるべく避けてください。ケアをする人を決めて下さい。

患者さんが使用した食器は十分に洗ってください。

患者さんと一緒に寝たり、衣類や食器を共用したりしないで下さい。ただ、患者さんの寝具や衣類、食器を別にして洗う必要はありません。

患者さんが使用したティッシューは、一度袋に入れてから捨てて下さい。

あなたの家庭医の電話番号を確認しておいてください。

必要な薬と医療用具を準備しておいて下さい。(この冊子の最後についているミニガイド2:医療用物品の備蓄を参照してください。)

健康を保ちましょう

 バランスの取れた食事、定期的な運動、煙草のないライフスタイルなどによって免疫力を高めましょう。

休息しリラックスすることも大切です。

バランスの取れた食事をしていきましょう

免疫力を高めるための健康的な食事についての豆知識

 毎日とることが必要とされる栄養分を健康食ピラミッドを参考にとってみてください。(冊子P15図参照)

 底辺にある食事を多くとって、先端にある食事は少なくてよいのです。

脂肪分やコレステロールは少なめにしましょう

 過度の脂肪分(特に動物性)は心臓病、脳卒中、その他の病気を引き起こします。

 毎日二皿のフルーツと野菜をとりましょう。それにはビタミン、ミネラル、食物繊維が入っていてコレステロールを下げてくれますし、便秘の予防にもなり心臓病やある種の癌になる確率も減らしてくれます。

 塩分も控えましょう。過度にとると高血圧になり、脳卒中の原因になります。

定期的な運動

 定期的な運動をすることにより健康と幸福を増進することができます。心臓や肺の能力を高めることができます。過度の体重を減らせます。ストレスの解消になります。

 楽しむことができる運動(小気味の良い歩行、ジョッギング、水泳)から始めるとよいでしょう。健康増進のためには週5回以上、一回30分以上行なうとよいでしょう。しかしながら、体調が優れないときは、十分な休息をとり回復するまでは運動は避けましょう。

煙草のないライフスタイルを維持すること

煙草を吸うと感染を受ける危険が高まります。そして、心臓発作や脳卒中、慢性肺疾患やいろいろな癌にかかる危険性も高まります。小児では煙草の煙に曝されると、そうでない子より病気にかかりやすく、また心身の発達も遅れがちになります。今こそ煙草を止める時です。そうすればもっと健康になり、新たな活力を得られるでしょう。

第一歩を踏み出してください。禁煙ライン1800-4382000にお電話をどうぞ、ご相談に乗らせていただきます。

ストレスをうまく解消すること

 長期にわたる過度のストレスは高血圧、心臓病、うつ病、その他の精神病を引き起こします。ストレスをうまく処理するためには計画をたてて時間をうまく使いましょう。決断は注意深く行ないましょう。大切な決定事項は一つ一つ別々に行い、時間的余裕を持って次に取り掛かることとし、いっぺんにかたづけようとはなさらないでください。

 肯定的に考えましょう。

 困ったことは友達や愛する人たちに相談しましょう。

 新しい趣味を見つけましょう。

 リラックスする技を見つけましょう。(たとえば、深呼吸、瞑想、肩や首のマッサージ)

 子供を守りましょう

子供を守るいくつかの方法です。

子供に正しく定期的に手を洗うことを教えましょう。

おもちゃは体液がつく可能性があるので清潔にして、定期的に殺菌消毒しましょう。

体液がついたものは、どんなものでもきれいにし、殺菌消毒しましょう。

モップなどの清掃用具は、使った後は殺菌液に十分に浸して、水で十分にすすぎましょう。

すすいだ液は速やかに下水に流しましょう。

適切な殺菌消毒液は家庭用漂白剤です。(水で50倍に希釈)

熱や鼻水、咳、寒気、体の痛みなどのインフルエンザ様の症状がある子を学校やケアセンターに行かせてはなりません。

家庭に必要な食料や医薬品を備蓄しましょう

 家庭に食料や必要な医薬品を備蓄する習慣をつけてください。大流行やその他の危機に備えるためです。

 大流行の時には、より長い時間、家にいなくてはならなくなるかもしれません。感染者との接触の可能性をなるべく少なくするためには、混雑したところに行くことは避けたくなるでしょう。十分な食料を家庭に備えましょう。

 2週間分くらいの食料を備蓄することをお勧めします。ご家族の好みに合わせて好きなものを備蓄してください。お米や即席麺、肉や野菜の缶詰、飲み物やビスケットなどはお勧めです。特に缶詰は、長く持つのでお勧めです。ただ、定期的に賞味期限をチェックしてください。そして必要に応じて新しくしてください。乳幼児がいらっしゃる方は、粉ミルクや乳幼児用の食べ物を必要に応じて備蓄してください。

 医療用備品については、この冊子の最後に掲載されたミニガイド2:医療用備品を備蓄することをご参照ください。

ハイリスクグループに属している方は、通常のインフルエンザワクチンの接種をお勧めします

 ハイリスクグループの方は世界的大流行があるなしにかかわらず、毎年、インフルエンザのワクチンの接種をされることをお勧めいたします。

ハイリスクの方とは

65歳以上の方

慢性心疾患、肺疾患がある方

糖尿病または腎臓病の方

長期アスピリンの投与を受けている生後6ヶ月から18才までの方

妊娠第2 期または3期の方

ワクチンについて更に詳しくお知りになりたい方は、医師と御相談ください。

旅先での注意

鳥インフルエンザが発生した国に行くこと自体は、問題はありません。しかしながら、世界的大流行が起きたら話は別です。旅行に関しての注意は、厚生省の最新の情報に従って下さい。

旅先では、以下の注意を守ってください。

鳥との直接的な接触は避けてください。鳥を扱う農場や生きている鳥を売っている市場を訪ねたりすることは控えて下さい。

生の鶏肉、または調理が不完全な鶏肉を扱ったり食べたりすることは避けてください。また、調理が不完全な鶏肉を含む食べ物(卵も含みます)を食べることも控えてください。

具合が悪そうな人との接触は避けて下さい。

あなたがハイリスクグループに属しているのなら、通常インフルエンザワクチンを接種してください。

インフルエンザのような症状が出たら、すぐに医療機関を受診して下さい。

職場での予防措置は?

ビジネスが途切れないための計画

 来るべき流行に備えるために、全ての組織、事業所は、大流行の最中でも仕事が途切れないように計画を立てておくことが望まれます。この計画は病気の流行のために労働力が減っても、または、キーとなる人が病気になっても仕事が継続できるようにしておくためのものです。大流行の最中には入手が困難になると考えられる品物(マスク、殺菌消毒剤)を備蓄することも計画に含まれます。この計画の参考になる情報については SPRING Singapore website (www.spring.gov.sg)をご参照下さい。

 労働省(MOM)は、雇用に関する観点からの勧告を発行することになっています。労使双方の方ともウェブサイト  www.mom.gov.sg をご参照ください。

大流行時の職場での予防措置

 大流行時にはすべての組織や職場は、感染の拡大を最小限にするための予防措置を遵守しなくてはなりません。

 まず、第一に組織はこの病気の情報、現状と厚生省が出す健康と旅行のアドバイスをスタッフに広めて下さい。スタッフは清潔に心がけ、注意事項を守って下さい。

 第二に、組織は政府機関などから出される公衆衛生的方法にのっとって職場で感染コントロールを行なってください。例えば以下のような方法です。

環境中にあるものの表面からのウイルス感染を最小限に抑えるため、環境の浄化に努めてください。

スタッフ間の接触、スタッフと顧客との間の接触、スタッフと卸業者との接触を最小限にしてください。

 全てのスタッフと訪問者の体温を測ってください。スタッフにインフルエンザの兆候がないかどうかモニターしてください。

 全ての訪問客について、以下の情報を記録して下さい。訪問の日時、IC番号、電話番号、あった場所、部屋、これからの行き先。患者さんの発生があったとき追跡調査するのに役立ちます。

インフルエンザが大流行している国に最近行ったスタッフがいた場合には、仕事に復帰する前に5日間、自宅待機をするようにしてください。(訳者註:20075月改訂の準備対応計画では7日間となっています。)

 もしスタッフや訪問者で体調不良、インフルエンザの兆候を示す人がいた場合には、更に別の対策をとらなくてはなりません。そのときは、巻末の“ミニガイド3:スタッフや訪問者の具合が悪い時”をご参照下さい。

 更に詳しい情報については、“職場での感染コントロールの手法”というMOH (厚生省)のウェブサイト www.moh.gov.sgをご訪問ください。

鳥インフルエンザに対しての特別な予防措置

 この章の内容は、大流行になる前の状況についてのみ適応できるものです。鳥インフルエンザに人が感染しないようにするためのものです。

鶏肉や卵を食べること

 シンガポールで手に入る鶏肉や卵は、食べても大丈夫です。正しく調理された鶏肉や卵から人に鳥インフルエンザが移ったという証拠はありません。しかしながら、消費者の方は鶏肉は十分に調理するようにしてください。調理をすることは、食物の中の病原微生物を殺すことに役立ちます。

生の鶏肉を扱うこと

 シンガポール国内では生の鶏肉を扱うことは安全です。AVAAgri-food and Veterinary authority 農産物食料獣類管轄所)は、鳥インフルエンザが発生した国や地域からの鶏肉の輸入は許可していません。

卵を扱うこと

 卵を扱ったことで鳥インフルエンザに人が感染したという報告は今のところありません。しかし、一般的な注意として、卵を扱った後は手をよく洗ってください。鳥の糞便などがついていることがあるからです。

ペットの鳥を扱うこと

 鳥インフルエンザは野生の渡り鳥によって広まります。ペットとして鳥を飼っている方は、鳥をかごに入れておくなどの予防措置をとってください。それにより野生の鳥との接触を避けることができます。一般的な予防措置として鳥に触れた後は、石鹸で手を十分に洗ってください。

病気の鳥を扱うこと

 かかりつけの獣医に連絡してください。二羽以上の鳥を飼っているなら、隔離をしてください。離れた鳥かごになら飼っておくことができます。

死んだペットの鳥を扱うこと

死んだペットの鳥を扱う際には、下記の注意事項を守ってください。

*ゴムの手袋をはめる。

*ゴムの手袋の上に更にビニールの袋をはめる。

*そうした上で鳥の死骸をつかみ、プラスチックバックを折り返して、死骸をつつみこむ。そして、しっかりとバッグの口を結んで他のごみと一緒に捨ててください。

*鳥の死骸を捨てた後、鳥かごを殺菌消毒し、手を十分に洗ってください。

*鳥の分泌物とは接触しないように常に心がけてください。

*もし分泌物と接触してしまったら、即座に、皮膚や衣服を石鹸と水、消毒薬で洗ってください。

公共の場で死んだ鳥を扱うこと

 公共の場で死んでいる鳥を見つけた場合には、決して触れたりしないでください。そしてNEA ( National Environment Agency 国立環境庁)にお電話ください。1800CALLNEA または 1800-2255632です。

(訳者注:シンガポールの政府機関などの電話は一部、英語のつづりでかけられます。

例えば電話で2の数字が書いてあるプッシュボタンには同時にアルファベットのA,B,C が書いてあります。CALLNEA は数字で2255632となります。)

もしペットの鳥を手放したくなったら?

 ペットの鳥を勝手に捨てないでください。安楽死のため、AVA の動物福祉コントロールセンター(CAWC(AVA's Center for Animal Welfare and Control)に任せることができます。CAWC のホットラインは:1800-4761600です。

もっと詳しい情報や最新の情報はどこから入手できますか?

 特に大流行の時には、常に新しい情報を得ることが大切です。

 更に詳しい情報、最新の情報、助言など、下記のウェブサイトや電話を御利用ください。

ウェブサイト

インフルエンザについてのもっと詳しい情報は:

http://www.flu.gov.sg

http://www.moh.gov.sg

健康,生活についてのもっとくわしい情報は:

http://www.hpb.gov.sg

鳥インフルエンザについての情報は

http://www.ava.gov.sg

ホットライン

MOH (Ministry of Health,):1800-3339999

AVA general(一般)(: 1800-2262250

AVA Pet owners(ペットについて):1800-4761600

Agri-food and Veterinary authority 農産物食料獣類管轄所)

NEA Call CenterNational Environment Agency 環境庁):1800-2255632

HPB Health LineHealth Promotion Board 健康増進のための政府機関):1800-2231313

E-mail でのご質問は

MOH: moh.info@moh.gov.sg

AVA: ava.email@ava.gov.sg

ミニガイド1手の正しい洗い方

1.手を濡らし、石鹸をつけます。

2.手を十分に洗います。指の間も忘れないでください。

3.爪も忘れずに洗いましょう。片方の手の平の上に交差させるようにしてよくこすりましょう。

(訳者注:親指を洗い忘れることが多いです。親指も意識して洗ってください。)

4.流水で洗い流しましょう。指先は下を向けてください。

5.手を乾かすにはペイパータオルかハンドドライヤーを使ってください。

6.手洗い器具がない時には、適切な抗菌クリーナーか抗菌濡れナプキンをご使用ください。手を洗えるところを見つけましたら、できるだけ早く流水と石鹸で洗ってください。

ミニガイド2医療用物品の備蓄

 大流行に備えて、各家庭で医療用物品を備蓄してください。

 サージカルマスク(数週間分) 体温計 解熱薬(パナドールなど 、約1週間分) 市販の抗ヒスタミン、トローチや咳止め薬は全て安全な場所、子供の手の届かないところ、子供から見えないところに保管してください。

期限切れの薬は捨ててください。

 長期、薬の投与が必要な方は、数週間分の薬を備蓄してください。医師に御相談ください。

ミニガイド3スタッフや訪問者の具合が悪い時

 もし、スタッフや訪問者がインフルエンザのような症状を示したらまず他の人から隔離してください。

 その方にマスクをさせてください。もし、マスクがなければ、咳やくしゃみの際には口と鼻をティッシュで覆ってください。

 その方に近づく必要がある方は、N95 マスクと使い捨ての手袋をしてください。

その方と接触の会った方の全ての名前と連絡先(IC番号、住所、電話番号)を書き留めてください。

993に電話して、その方を専用の救急車で指定された医療機関に搬送してください。