日本人会診療所より予防接種についてのお知らせ (その6)

 水痘 

水痘(水ぼうそう)は小児の残された最大の感染症です。わが国で開発された生ワクチンは、日本だけでなく欧米その他の各国で接種試験が行われ、その有効性、安全性が認められており、世界で唯一評価の定まった水痘ワクチンであります。

当初は白血病など免疫不全にある子供の感染防止のために開発されたのですが、健康小児ではほとんど副作用もなく、免疫のつく確率も高いことから、ひろく健康小児への接種が行われるようになりました。

通常は1歳以上が対象とされますが、1歳未満でも摂取できます。しかしその場合、乳児には母親から受け継いだ免疫の残存があるためにワクチンの効果が上がらないことがあるので、のちに再度接種が必要になることがあります。

また、成人で発症した場合、重症になる可能性が高いので、今までかかったことのない成人は接種をおすすめします。

接種後の抗体産生(免疫がついたということ。)は健康小児で95%以上といわれています。しかしながら予防接種後にも水痘に罹患することはあり、その確率は約15%といわれています。ただしこの場合、ほとんどがごく軽症におわります。

副反応はほとんどなく、ときに水疱を生じ、周囲の人に感染する可能性も言われていますが、その可能性は極めて低いです。

Q:2歳の子供が水痘にかかりました。下の子(10か月)への感染を防ぐ方法はあるでしょうか。

A:水痘ワクチンは感染機会のあった後、3日以内に接種すれば80-90%は発症を防止できます。最初の発疹から1日前より伝染力があるので、最初の発疹から2日以内にワクチンを接種すれば防止できることになります。

ただし、上述の通り1歳未満の場合は、ここで接種しても、その後の再接種が望ましいです。

日本人会診療所

大西洋一

 

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