
日本人会診療所より予防接種についてのお知らせ (その)
A型肝炎
A型肝炎はA型肝炎ウイルスに汚染された飲食物、特に生の魚介類をとることにより感染します。腸より吸収されたウイルスは肝臓で増殖し、約4週間は無症状に経過しますがある程度ウイルスが増殖すると自分の免疫により感染した肝臓の細胞が攻撃され肝炎として発病することになります。子供では発病することは少なく、発病したとしても軽い黄疸や、発熱程度で終わってしまうことが多く、風邪と間違われやすいのですが尿の色が茶褐色となり分かる事があります。しかし、成人ではほとんどが発病し、稀に劇症肝炎や急性腎不全を起こす事がありますので、1-2ヶ月無理をせずに安静にしていなくてはなりません。
A型肝炎ウイルスは、生活環境の整備に伴い日本ではかなり減少しているため、45?46歳以下の世代ではほとんど抗体を持っている人がいません。そのためA型肝炎が多いと考えられる中国南部、アフリカ、東南アジア等へ行く場合にはワクチン接種が勧められます。以前は予防のため免疫グロブリンを注射していましたが、A型肝炎に対する効果の保証がなく又、有効な期間が短いことで1995年より市販されている不活化ワクチンが主に使用されています。
では海外赴任などで子供も帯同する場合はどうでしょうか。今現在日本では<span lang="EN-US">A型肝炎ワクチンは子供には適応外となっています。しかし成人と同様にワクチンの有効性は高く、副反応(副作用)も少ないことが確認されています。日本で行われた子供に対するワクチンの臨床試験では、2回接種後に全例で抗体が陽性化していました。また、副反応の出現率は約1.8%で、その内訳は発熱0.6%、注射部位の発赤0.6%、全身倦怠感0.4%、頭痛0.4%といずれも軽微なものでした。 実際の接種方法ですが、一か月あけて2回を接種します。この時点でA型肝炎ワクチンの場合は100%抗体がつきますが、さらに半年から一年の間に3回目を接種すると抗体価が上昇して約4?5年もつといわれています。
シンガポール日本人会診療所では子供にも<span lang="EN-US">A型肝炎ワクチンの接種を行っております。渡航あるいは、次回赴任地によりご希望で接種いたしておりますので、お気軽にご相談下さい。
日本人会診療所
吉田泰司
この記事に関するご意見、ご感想は<span lang="EN-US">FAXまたはE-mailで<o:p>
クリニックまでお寄せ下さい。
FAX 64671298 E-mail clinic@jas.org.sg
ご相談がありましたらクリニックにお越し下さい。
![]()