日本人会診療所より予防接種についてのお知らせ (その5)

 日本脳炎 

日本脳炎ウイルスは人、馬、豚、鳥などに感染するウイルスで、感染動物の血を吸った蚊に刺されるとその唾液で感染します。感染を受けてもブタの場合は脳炎は起こしません。人や馬の場合は脳炎を起こす可能性があり、その頻度は感染者の1000人に1-20人といわれています。

日本脳炎ウイルスはアジアにおける脳炎の最大の主要病原体で、南アジア、東南アジア一帯に広く分布しています。日本だけの病気ではありませんのでご注意ください。1969-71年にはタイで、1973年にはインドベンガル地方で大流行しています。ここシンガポールでは、流行はまれで一般にワクチンは勧められていませんが、マレーシアやインドネシアでは地域的流行がみられます。ジョホールやバリ島では患者が発生しているので、やはり予防接種は必要と思われます。

日本では1954年以降予防接種が実施されました。1995年以降は定期接種として行われています。確認患者数は1972年以降は100人以下で、1992年以降は年間4人以下のペースです。

予防接種の方法は通常3才(6ヶ月から7才半)で初回接種を行います。1-4週間隔で2回接種し、1年後に追加接種を行います。これで基礎免疫を付けます。

その後おおむね3-4年ごとに1回、通常は9才、14才で追加接種をすることになっています。

副反応は発熱、発疹、局所反応がいわれていますがほとんどないと思っていいでしょう。

Q:初回接種の2回は受けましたが1年後の追加接種をせず3年経ってしまいました。今後はどうすればいいでしょう。

A:基本的に初回接種が終了していれば、現時点で追加免疫を1回するだけで十分です。初回接種をしていない人、接種歴不明の人は初めから行いましょう。初回接種が不完全な人(1回しか接種してない人)はまだ2年を経過していなければ1回初回接種を行い翌年追加接種をしましょう。2年以上経っている場合は初めからやり直しです。よくわからない場合はクリニックに相談にいらしてください。

日本人会診療所

大西洋一

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