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日本人会診療所より予防接種についてのお知らせ(その10)

B型肝炎  

 B型肝炎はB型肝炎ウイルスに感染することにより起こります。B型肝炎ウイルスの感染経路はA型肝炎ウイルスとは異なり、血液や体液を介して移ります。そのためB型ウイルスを持っている人との濃厚な接触が原因です。

 症状はA型肝炎と変わりありません。食欲不振、倦怠感、吐気、尿が濃くなる、等の症状が出現します。しかし、約80%は自覚症状が出ることなく経過してしまいます。ただし、急性肝炎が悪化して重症の劇症肝炎を起こすと大変なことになります。

 そこでB型肝炎にもA型肝炎同様、ワクチンが開発されています。シンガポールを含め東南アジアではB型肝炎ウイルスを持つ人が多いとされ、現地の方と濃厚な接触をされる可能性の方、特に現地の学校、幼稚園へ通われるお子さんや、メイドを雇う方は予防接種をされた方がよいかもしれません。

 接種方法ですが合計3回で、初回接種後1か月あけて2回目、その後約5か月後に3回目を接種します。この3回の接種により約90%の人にB型肝炎に対する抗体がつきますが、当クリニックでは確認のため3回目終了後に抗体の測定をお勧めしています。また、一旦ついた抗体は5年くらい持続すると言われていますので、海外赴任期間が長い場合などは追加接種が必要です。

 予防接種の副反応は、局所の痛みや腫れが見られることもありますが、小児を含め日本では重篤なものは報告ありません。 

日本人会診療所

吉田泰司

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