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Dr. Yap Ai Lin

 乳がん健診は早期発見に役立ち、また早期発見することで予後が良くなります。乳がんを見つけるためのいくつかの検査がありますが、その中で、乳がんによる死亡率を下げるのに本当に寄与できたと証明されたのはマンモグラムだけです。最近では他に、超音波やMRI、PETなどといった新たな手法が取り入れられていますが、乳がんを見つけるのに本当に効果的かどうかについてははっきりとは証明されていません。 予後:その病気の経過

現在行なわれている乳がん発見のための検査法

1)ご自身による触診 

 平均的には腫瘍が2.5cmの大きさにならないと見つけられません。そして、ご自身による触診が乳がんによる死亡率を下げたという明らかなデータはありませんが、最も簡便な方法であり、ご自身の乳房、乳がんに対する意識を高められる点で意味があると思います。30歳になったら、ご自身で触診を始めてみましょう。

2)医療機関での触診 

平均的には1.3 cmで見つかります。しかしながら、これもまた乳がんの死亡率を下げたというデータはありません。

3)マンモグラム** 

 平均的には0.6cmの大きさがあれば見つかります。乳がんを早期発見する最も有効な手段であると考えられています。最近の研究によりますと、手で触ってわかるよりも2年も早い段階で癌を見つける能力があるとのことです。この効果はマンモグラムによる放射線の影響が多少はあるとしても十分に優れたものです。しかしながら、マンモグラムにも欠点はあります。ひとつは擬陽性(癌でないのに癌であると診断してしまうこと)が、特に、乳房の大きい方ではおこることがあります。超音波検査を一緒に行なうことでそうした擬陽性の確率を下げることが出来ます。マンモグラムでは90%ぐらいの乳がんを発見することが出来るとされています。逆に言えば10%くらいはマンモグラムでも発見できないことがあるので、毎月のご自身による触診を次のマンモグラムを行うまでの間、おやりいただくとよいでしょう。

マンモグラムの間隔は、40~49歳で1年に1回、50 歳以上で2年に1回が目安です。 マンモグラム**

 乳房を片方ずつ平らな台の上に載せ、マンモグラム機器を使って挟んで乳房をしっかりとやさしく押し広げます。押し広げることにより、レントゲンでよく内部が見えるようになります。多くの場合、発見率をあげるために、それぞれの乳房とも2方向からの撮影を行ないます。

 乳がん健診は大切です。というのは健診を全くやっていない女性の場合、気づいたときのしこりの大きさは既に3.8cmになっているからです。その大きさになってしまうまでに予後はとても悪くなってしまっているのです。

訳:日本人会診療所医師 日暮 浩実

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ドクター・ヤップ・アイ・リン
Singapore 大学医学部卒M.B.B.S.
(Bachelor of Medicine, Bachelor of Surgery)
Singapore 医学協会会員ポリクリニック
家庭医、一般医、2001年9月より日本人会診療所

好きな食べものはドリアン、趣味は読書と歌うこと