
Dr. Yap Ai Lin
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無月経とは妊娠可能年齢の女性に月経が無い事です。通常の月経周期は23~35日です。その周期は脳の一部である視床下部や下垂体から分泌されるホルモンによりコントロールされています。それらのホルモンは黄体形成ホルモン、卵ほう刺激ホルモン、エストロゲン、プロゲステロンと呼ばれています。女性に周期的な月経が起きるためには、視床下部、下垂体、卵巣、子宮がきちんと機能していることが必要ですし、子宮頚部、膣が解剖学的に正常な事が必要です。 |
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無月経には一次性と二次性があります 一次性の無月経とは女性が16歳までに初経が来ない事です。これは主に遅い思春期のせいで、十代においてはよく見られます。その様な人は運動をしていてやせている事が多いです。こういう若い女性はあまりにも体重不足で、体脂肪が増えたりする(月経の開始に必要)ような普通の思春期がおこりません。また、月経の遅れはターナー症候群と呼ばれる遺伝子異常のためかもしれませんし、性器の発達上の異常のためかもしれません。 |
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二次性の月経は過去に月経があった人が3ヶ月無月経になることです。原因としては、 ・妊娠(最もありうる) ・授乳期 ・閉経 ・早期卵巣不全(40歳以前の無月経) ・子宮摘出 ・避妊薬の中止 ・ホルモン剤の服用 ・脳腫瘍、特にプロラクチン産生腫瘍等のホルモン産 生腫瘍 ・多のう胞性卵巣疾患(女性ホルモンの異常値を引き 起こす) ・クッシング症候群などの内分泌疾患(コルチゾール、 副腎ホルモンの異常高値を起こす) ・精神的あるいは肉体的ストレス ・急激な体重低下 ・肥満 ・頻繁な激しい運動 ・大腸炎や腎不全等の慢性疾患 ・悪性疾患の抗ガン剤療法 ・卵巣のう胞や卵巣腫瘍 |
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一般に無月経は妊娠可能年齢の女性の2~5%に起こります。女性の運動選手、特に若い女性は無月経に苦しむことが多いです。一方、運動や肉体的な活動それ自体では無月経になりません。運動の強度が増すにつれ起こり易くなります。体重管理をしなければいけないスポーツをしている人、例えばバレエや体操選手は無月経を起こす事が多いでしょう。 起こりえる症状に注意することが重要です。例えば、過剰な体や顔の毛、ニキビ、低い声、乳汁分泌、体重増加、これらはベースに何か病気があるかもしれません。 診断に必要な事として、医者は最終月経日、月経周期、性活動やバースコントロールの方法、これまでの妊娠歴、食生活、体重増減、ストレスの程度、運動の日課、病歴、服用している薬、母親が閉経した年齢を聞くかも知れません(大抵の母親と娘の閉経はほとんど同年齢で起こ る)。 もし医者が無月経の原因、例えばホルモン異常を疑ったら、温度変化に対する敏感さや異常な乳汁分泌、便秘、脱毛等の質問をするでしょう。 一般的な診察や下腹部の診察のほかに、さらに無月経の原因を確かめる検査が行われます。それは、 1) 妊娠反応テスト 2) 幾つかの関連したホルモン値を血液や尿で測定 3) 経膣超音波検査 もしこれらのテストでもまだ原因を特定出来なければ、さらに専門医の診察が必要でしょう。無月経の診断が時に困難なのは原因が多数あるからです。 |
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一次性の無月経をさけるために、少女は身長や年齢に似合った体重を維持しなければいけません。 ダイエット、過剰な運動、ストレスに関連した二次性の無月経を避けるために、次の方法をとってください。 * 自分の必要とされる栄養を満たす様に低脂肪の食事をとる * 適度な運動- しかし過度な運動ではなく理想体重を維持するような運動にする * ストレスの健康的なはけ口を見つける * 仕事と娯楽をバランスよく行う * アルコールの取り過ぎやタバコの吸い過ぎには注意する 一次性、二次性無月経の治療は原因によります。もし思春期が遅れていれば、時間により解決するので、治療は必ずしも必要ではありません。遺伝子の異常が適切な卵巣機能を妨げている一次性無月経では、ホルモン剤が必要です。もし構造的な異常が原因であれば、例えば膣の形状が普通でなかったり、開口していなければ、手術が必要でしょう。ストレスが原因の二次性無月経ではカウセリングやストレス管理が役に立つでしょう。もしホルモンバランスが狂っているなら、医者は適切なホルモン剤を投与するでしょう。もし卵巣、子宮、脳等の腫瘍やのう胞が原因なら、その位置、種類、サイズによりますが、手術も時には必要です。 もし14歳でも恥毛が生えなかったり、乳房が膨らんだりしない場合は医者に相談することが必要です。16歳で月経が開始しない場合もやはり医者に相談してください。あなたに性活動があれば、妊娠テストをしてください。性活動が無く、連続3回月経が無ければやはり医者に相談してください。 無月経はめったに生命を脅かす状態にはなりませんが、大抵の場合可逆的で治療可能です。 (日本人会診療所 吉田泰司訳) |
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ドクター・ヤップ・アイ・リン
Singapore 大学医学部卒M.B.B.S.
(Bachelor of Medicine, Bachelor of Surgery)
Singapore 医学協会会員ポリクリニック
家庭医、一般医、2001年9月より日本人会診療所
好きな食べものはドリアン、趣味は読書と歌うこと