日 本 人 会 診 療 所

健康診断結果の見方(その4)

BMIと体脂肪率

1. 基礎知識

*肥満は、身体の脂肪が正常以上に増えている状態で、日本人の死因の約30%を占める虚血性心疾患、脳卒中などの動脈硬化疾患の基盤となります。また、様々な病気の頻度が高くなります。大部分は、エネルギー摂取過剰による単純性肥満です。一部にホルモン異常などによる症候性肥満があります。

*内臓脂肪はインスリンの過剰分泌をもたらしたり、動脈硬化とも関連します。内臓脂肪の蓄積は高血圧や糖尿病、肥満を伴うことが多く、これらを総称して死の四重奏といいます。

<肥満度の計算式>

BMI(Body Mass Index) = 体重kg/身長mの2乗

18.5未満 やせ   18.5-25 標準域(22 理想)

25-30 太りぎみ   30以上 肥満

自分の身長mの2乗に22をかけたものが標準体重kgになります。

日本肥満学会判定基準 1998年

<体脂肪率>

体内の電気抵抗を利用して測定。

男性 23%以下(30歳以上)20%以下(30歳未満)標準域   25%以上 肥満

女性 27%以下(30歳以上)24%以下(30歳未満)標準域   30%以上 肥満

2. 日常生活上の注意

*基本

1.無理のない実行可能な計画を立てる。

2.減量の動機・目的を明確にする。

3. 食事療法だけでは、治療中に減量の停止する適応現象が必ず出現するので、運動療法を同時に行うようにする。それによって太りやすい代謝が是正され、食事療法の効果が継続的に高まります。

*食事療法

1.月に2-3kgの体重減少を目標にしましょう。

それには1日の摂取エネルギーを標準体重1kg当たり20?30kcalにします(おおよその目安は今の食事の3分の2をとるようにします)。

2.具体的方法

1.食事内容を記録する。

2.バランスよく食べ、腹八分目とする。

3. 1日3食食べ、間食や夜食をしない(特に夜8時以降)。

4. ゆっくりと、一定時間に食べる。

5. アルコールやソフトドリンクを避ける。

6.できるだけパーティや宴会を避ける。

7.体重表をつける。

8.家族ぐるみで減量計画を立てる。

9.脂肪、糖質を減らし、水分や食物繊維をとるように心がける。

*運動療法

1. まず、事前に運動前チェックを医師にしてもらう(心電図、血圧など)

2.具体的方法

1.万歩計をつけ、1万歩を目標にする。

2. 歩く習慣と立つ習慣をつける。

3. いつでも、どこでも、ひとりでもできる運動をする。

4.全身を動かし、移動させる運動を行う。

5. 軽く汗ばむ程度の運動を続ける。

健診結果はきちんと健康増進に生かしましょう。ガイドラインに基づいた正しい治療を受けましょう。

日本人会診療所

大西洋一

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